2018-01-01から1年間の記事一覧

インドネシアのGitu、フィリピンのDiba、ベトナムのTroi oi

2018年最後のこのエントリーでは、言語学や比較文化学の専門家でも何でもない私が、主にインドネシア、フィリピン、ベトナムの3つの国に住んでみて気がついた彼らの口癖と、その背景にあるのではないかと感じられる文化や風習について触れたいと思う。 イン…

計画・実施と内科・外科

大きく整理すると、開発コンサルとして最初に入社した会社は交通計画が得意であり、今いる会社は鉄道整備の実施(のコンサル)が出来る企業である。どちらが尊いか、という話ではなくて、同じ交通インフラを対象としていてもそのアプローチは全く異なる、と…

フィリピンと私。

このブログでの過去の投稿を読み直してみると、これまでフィリピンについては一切触れていないことに改めて気付いた。意図的にそうしたわけではないのだが、結果的にそうなっているので、そういう心理でもあったのであろう。今回のエントリーでは、ベトナム…

ベトナムマンション購入顛末記(2)

(前回の続き) 「こちらの瑕疵で契約を破棄するものなので、契約で記載されている条項に従って、お預かりしたお金をお戻し、かつ別途違約金を支払います」というのが先方のディベロッパーの言い分。そして言われるがままに「契約破棄合意書」にサインをさせ…

ベトナムマンション購入顛末記(1)

久しぶりのブログ更新となってしまった。今回のエントリは飲み会での鉄板ネタなのだが、備忘録としてここに記載する事にする。 もう8年前の話になる。2010年。ホーチミンに正式に駐在となって3年目のことだ。今でもそうだが、当時も日本で預金をしても利子は…

計画と経営

私は大学時代「社会工学」という学問を専攻していた。簡単に言うと社会事象を工学的に研究する学問であり、大きく、計量経済系、OR系、そして土木・建築系である都市計画の3つに分かれる。大学院までの自分をカテゴライズすると、「社会工学」→「都市計画」…

ジャカルタ-バンドン高速鉄道に関する私見

話題が話題なので最初にお断りを。これは私の個人ブログで、以下の意見は私が属している組織を代表しているわけではありません。認識不足含めた文章にかかる全責任は属する組織ではなく私にあります。 最近、インフラ、特に鉄道と国際政治の周辺が騒がしい。…

ハノイとホーチミン市における街づくり一考察

「ハノイとホーチミン市、どちらが好きですか?」 よく聞かれて、よく返答に窮する質問である。ホーチミン市では余り聞かれないが、ハノイで自分はホーチミン市に住んでいると言うと、大抵この質問を受け、そして大抵困る。もちろん素直には答えられず、「両…

多様性の中の統一

「多様性の中の統一(BHINNEKA TUNGGAL IKA)」。これはインドネシアの国是である。約18,000の島々、500以上の言語、イスラムを始めとする様々な宗教。これら全ての一つにまとめるにはその多様性を認めた上での統一を目指さないといけない。極めて理にかなっ…